死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
明らかに三十代と思われる教師の頭に、である。


三十代だからか、肌はまだ若々しい。

だが、頭を覆うもの――髪の毛――が皆無に等しかった。

十二年余りの人生でそのような人物を目にしていなかった私は、興味津々であり、横目でチラチラと視線を送っていたのだ。
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