貴方に魅せられて
ある日、打ち合わせの時間よりも
早く着いてしまったらしい叔父様は
書類を眺めていたそうだ。

これはチャンスとばかりに
由香里さんは叔父様に話しかけた。

「コーヒーのおかわりいかがですか?」

由香里さんに気づいた叔父様は
優しくにっこり笑って

「ありがとう。」
と言ってコーヒーカップを差し出した。

由香里さんはそれはそれは
ドキドキしていたそうで
コーヒーを注ぐ手が
震えてしまったらしい。

さすがに叔父様もそれに気づいて

「手が震えてるよ?」

そう言って由香里さんの手を押さえてくれたとか…
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