彼だけ。
紗「美結?おはよ」
紗菜の声が聞こえて、咄嗟に紙をポケットにいれこむ。
美「紗菜!おはよう」
なるべく笑顔で、心配をかけないように明るく振る舞う。
紗「美結?なんかあった?」
美「……へ?!何にもないよ!?」
紗「そう?ならいいけど……」
………あぶなかったー。
紗菜は勘がいいから、動揺したのが気づかれたかもしれない。
現に今も不機嫌な顔してるしね。
放課後は何が適当に理由をつけていかなきゃ。