16歳のママと18歳のパパ〜消えた命〜


私のお腹の中に赤ちゃんがいる。
小さな命でしっかり私の中にいる。
生きてる。

私が下ろせるわけない。

親の身勝手でどれだけの赤ちゃんが下ろされたか知ってる。

私は子供が好き。
なおさら下ろせるわけない。


診察室を出て待合室にいる叶都のところへ戻った。


「どうだった?」

叶都に聞かれた


「どうだったと思う? 」

聞き返した


「…見ちゃいけないものを見ちゃった気がする…」


「え?」

あぁ。
私が手に持っていた超音波の写真を見ちゃったみたいだ。




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