足跡の、その先に。



これは、俺が考えた、ちょっとしたサプライズ。


「俺は、一日中一緒にいられるわけじゃないから、毎日をイベントにしようと思ってさ」


「え?」


「今日は、夏生の誕生日。で、明日はクリスマスイブ、明後日がクリスマスみたいな感じで」


「ふふっ、毎日がイベントかぁ…」


夏生は、日奈多らしいね、と笑う。


「そしたらイベントをめっちゃ楽しめるじゃん?」


俺がそう言うと、夏生はニコッと笑って。


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