足跡の、その先に。



「…では、これで会議を終了します」


「「「ありがとうございました」」」


委員会の緊急会議が終わり、教室に戻る。


誰もいない、静かな教室なんて初めてだ。


いつも、夏生と一緒に登校してたからな。


そう思いながら、自分の席に座る。


夏生の席が見える唯一の場所。


たまにうとうとしてたりしたな。


俺が起こしてあげてたっけ。


別れるわけじゃないのに、悲しくなってくる。


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