ほころぶ桜の花

「え……?」

「なんでそんなに驚くの?」



いや、驚くでしょ。



それもそのはず、最初のお客は沖田総司だったのだ。




「いや…来るなんて思わなかったし…」

「だって来ないとキミと話せないですよね?」

「まぁ……」



というか、話すって何を。

そんなに親しい仲じゃないし。



「よし、君をここから出してあげる」

「え……?」



思いもよらない言葉に素っ頓狂な返事しかできない。



「言ったでしょ?出してあげるって」

「いったけど……」



本当に出してくれるっていうの…?



「出してあげる。」


もう一度そう言った。


「とりあえず…作戦を言うね」


ニヤッと不敵な笑みを浮かべた。





……大丈夫なの、その作戦。
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