★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
「なら、いいけど。」

戒斗が言った。

「ありがとう。」

私は言った。

「…さっきの話聞いてた?」

「……………。」

「聞いてなかったんだ。」

戒斗が言った。

「…うん。」

「だから、放課後話があるって事。」

戒斗が言った。

「分かった…。」

今日はよく呼び出されるな…。


「夢璃ー!大丈夫かー!」

そう言って智希が走ってきた。

「泣いた?愁二が何かした!?
……外周、三周増やしてやる。」

智希が言った。

「……え?しょぼっ…。

夢璃を泣かせといて
三周じゃ済まないわよ。

私だったら、シバくっ…!」

遥香が言った。

いや、なんか怖いんですけど…。


「愁君のせいじゃないし…。
泣いてないもん。」

「夢璃って妙に強がりよね。」

遥香が言った。
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