★甘えん坊な彼★~夢璃争奪戦~
複雑な気持ち
――戒斗――

休み時間、ずっと考えていた。


「なんで怒ってるか分かんない…。」

そう言って、泣きだした。


「近所の子で幼なじみ。」

なのに、そこまで悩むかよ。
夢璃ってあの後輩が好きなのか…?


「って、俺なんでそんなにアイツの事考えてんだろ。」



――アイツの事が好きなのかも。


確かに初めは、面白くて気に入った。
もしかして、一目惚れ…?

ますます、変に考えてしまう。


「さっきは、ありがとう。」

夢璃が笑顔で話しかけてきた。

「おう。すぐ泣くなよな。」

俺は、言った。


なんか、おかしいかも。

考えていたせいか、心臓が異常にドキドキしてる自分がいた。


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