未来からの贈り物
幸せな時




莉奈「慶喜はいつ迎えに来るって?」


池田屋事件から三日後……莉奈は土方の部屋を訪れた


土方「六月二十五日」


莉奈「うん。了解」


それじゃ……と、立ち上がると


土方「行くなよ………」


莉奈「あなたは申し立て出来ないと申しましたが………」


土方「……………………………。」


莉奈「残りを悔いの残らぬよう大事に過ごしますから」


土方「まだ……お前を諦め切れねぇ自分がいる」


莉奈「総司は言ってました。自分は武士だから……いつ命を落とすか分からない。もし、自分が死んだら……土方さんに幸せにして貰えと……。あなただから莉奈を譲ると………」


土方は目を見開いた……………


莉奈「失礼します」



……………………………………



土方「(俺は……餓鬼だな……。総司のがよっぽど大人じゃねぇか……。)

はぁ〜〜〜〜〜〜………。」


莉奈「総司?暑いね。体は大丈夫?疲れてない?」


総司「大丈夫だよ?心配し過ぎ」


莉奈「良かった。 平助のトコ行って来るね」


総司「僕も行く」



ーーーーーーーーーーーー



莉奈「莉奈です」


平助「どぉ〜〜〜ぞ!」


スーーーーーー


莉奈「どう?調子は………」


平助「総司のせいで酷い目に遭った」


総司「平助が莉奈に手を出せば何度でもやるから」ニコッ!


平助「勘弁しろよ!!!」


莉奈「普通に喋れるようになったね?良かった」


平助「痛くて眠れねぇ〜〜〜………」


莉奈「っっっ!!!ちょっと待ってて」


莉奈は部屋へ戻り、鎮痛剤を持って来た


莉奈「これ飲んで?痛みを和らげる薬だよ?」


平助「本当か?有難い!」


錠剤だから飲み込むのに時間がかかったが、三十分後には笑える迄になった。


莉奈「少し楽になった?」


平助「未来の薬はすげぇな……。大分楽になった」


総司「良いの?平助なんかにあげて」


平助「失敬なっっっ!!!」


莉奈「何で?良いんだよ?」


総司「莉奈……たまに頭痛い時とか、月の物の時、お腹痛いって飲んでるじゃない」


平助「……………………………。
良いのか?」


莉奈「良いの良いの。平助の痛みに比べたら屁でもない」


総司「莉奈。そう言う事言うの止めて」


平助「そうだよ…女が言うことじゃない」






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