未来からの贈り物




総司「莉奈を想う気持ちは誰にも負けない」
拳をプルプル震わせる総司


土方「慶喜公には言うなよ!!!莉奈が戻って来れなくなるぞ!!!」


近藤「パソコンとデジカメは……」


総司「DVDも含め、私が持ってます」


左之「流石総司!!!」


平助「でかしたっっっ!!!」


新八「早く帰ろうぜぇ!島原行きてぇ」


左之「俺も」


平助「俺も」


近藤「あぁ。帰ろう」


会津兵とも別れ、屯所へ戻った新撰組。




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島原へ行った幹部達……。総司は島原へは行かず、また動画を見る。


総司「戻る………よね………?莉奈…。
僕を一人にするのですか………。
辛い目に遭ってない……かな?
早く………会いたい………会いたい。」


星を眺めながら莉奈を想う総司。



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赤根「天女を見た」


高杉「戦に来たのかっっっ!!!」


赤根「あぁ……。天に帰ったがな……」


高杉「っっっ!!! 帰っただと?
天女は何処に居たんだっっっ!!!」


久坂「御所だ………」
静かに部屋に入って来た久坂。


高杉「お前……帰ってたのか……」


久坂「天女は俺に死ぬなと言った。高杉晋作を助けろと…だから死なずに帰った」


高杉「天女は俺を知ってるのか……」


久坂「天女は先が見えるんだ。お前を死なせるな……とも言った」


赤根「莉奈のエゲレス語は素晴らしいものだった……。

The impossible is possibility.」


高杉「どう言う意味だ」


赤根「不可能は……可能性。だ……」


高杉「不可能は……可能性……。
面白い。エゲレス語で教えろ」


赤根「The impossible is possibility.」


高•久「The impossible is possibility.」


赤根「日本国を変えるなら……先ず一番に町人が幸せになる国を作らなければならないこと。長州の良い様にするな。と。敵の生活保証。無理だと諦めるのではなく何度転んでも起き上がれ…と。

攘夷の無意味と……開国を……」


高杉「開国なんかしたら……日本国は乗っ取られる!!!」


赤根「莉奈の世は戦のない、平和な世だと言った。 無条件に人を愛せたら……戦など起きなかった……と。」


高杉「ふっ!生ぬるい………」


赤根「下関戦で、俺は攘夷の無意味を知った。本当に日本を乗っ取りたかったら……莉奈を捕らえ、匿う。そして……日本の主要な土地を総攻撃するはずだ。

その位の力があるぞ。連合軍には……。莉奈は連合軍になるべきだと主張した。 俺も今はそれが日本を守ることになるだろうとおもってる」


高杉「っっっ!!! ダメだダメだ!」





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