未来からの贈り物
天界




莉奈「結核菌はいつ発見されるの?」


お孝「1882年3月24日。
ヒトにおいて炭疽菌と同様に病原性の証明を行って、論文『結核の病因論』を著わし、ヒトにおいても細菌が病原体であることを証明」


莉奈「……………………………。」


お孝「何やの」


莉奈「武士は武士として死なせてあげたい」


お孝「ん?沖田はんはもうならんよ?」


莉奈「高杉晋作」


お孝「敵やないの」


莉奈「日本人は敵じゃない」


お孝「どうしたいん?」


莉奈「幕末における全ての病気を排除」


お孝「……………………………。」


莉奈「無理……ですよね……」


お孝「願い直す?総司を結核にさせないんではなく、幕末から結核菌を排除」


莉奈「出来る?」


お孝「全ての病気は無理やけど結核菌一つに絞れば願いを取り消すんやなくて上塗りすれば良いだけやな」


莉奈「出来すぎてるな」


お孝「これが最後な?」


莉奈「天界にも来られない?」


お孝「情報位なら……」


莉奈「助かる!ネットが使えないから困るんだよね……」


お孝「ただ、時の流れが違うから、寿命縮まるからな?気ぃつけや?」


莉奈「どの位?」


お孝「こっちの一日はあっちの二月」


莉奈「なら良い。お願いね?」


お孝「……………………………。
年に六回来たら一年縮むんやで?

同盟して、沖田はんと幸せに暮らす時が減るんよ?」


莉奈「時は金なり。総司との時は大事に使う。」


お孝「……………………………。
分かってないやろ……」


莉奈「分かってる! でも、今起きている事を何とかしないと、総司と先にも進めない」


お孝「ふっ! あまり来ないでおくれやす」


莉奈「分かりました」


お孝「ほな…またな?勇様を怒らせんといてな?」


莉奈「総司と寝ると怒るんだよね。恋仲ですので、それをやめることは出来ませんよ?」


お孝「……………………………。」


莉奈「それがないと子供も出来ませんし……」


お孝「そやね……。複雑やわぁ〜。
ほなまたな…。お気張りやす!!!」


莉奈「ありがと……」






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