未来からの贈り物




私が知らない所で

新人さんがいらっしゃった

名前は 山崎烝

北辰一刀流(免許皆伝)
剣術よりも香取流、力真流等の棒術に長じていた。林信太郎の従兄弟。

後に新撰組の観察方となる男


土方「初仕事は……天女を見張れ。総司と二人きりになれば、理由を付けて離れさせろ」


山崎烝「…………………噂の天女は此処にいたのですか…………………。
新撰組は安泰ですね……………。」


土方「ふっ!どうだろうな……。お前の腕を見せてもらおう」


山崎烝「御意」


ーーーーーーーーーーーー


莉奈は隙を見付けては総司と二人きりになるが、新人山崎により妨害される日々。


莉奈「お主…何の嫌がらせ?名前は?」


山崎「山崎烝」


莉奈「山崎烝……北辰一刀流免許皆伝
双竜剣、向請反撃剣、向抜撃剣」


山崎烝「…………………………。」


莉奈「あなたはこんな所で私と遊んでいる程低脳じゃない筈ですよ?」


山崎烝「遊んではいない」


莉奈「じゃあ仕事しなよ!!!」


山崎烝「非番」


莉奈「…………………私に付きまとうのやめてくれない?」


山崎烝「天女といるとあやかれると聞いたんでな」


莉奈「っっっ!!! 史実と違うっ!
お前は低脳だな!!!」


山崎烝「…………………………。
(イライライライライライラ)」


莉奈「私の知ってる情報では…誰もが認める天才観察方………。

っっっ!!! まさかっっっ!!!」


山崎烝「(ビクッ!)」


莉奈「山崎烝を名乗る偽物っっっ!!!」


山崎烝「…………………………。
天女が馬鹿で良かった…………。」


莉奈「ケラケラケラケラ。
愚か者め!!! 立ち去るが良い!!」


山崎烝「…………………………。」

莉奈を無視してお茶をすする山崎。


莉奈「……………………………。
今、ものっそい恥ずかしかった…。」


山崎「座れば?」ポンポン


莉奈「いや……わらわは〜〜用事がある故…… これにて失礼!」


グイッ!


山崎「座れやぁ〜〜!」


莉奈「(キュン!)関西弁……素敵過ぎる!!!」


山崎「何やねん!離れろやぁ!」


莉奈「お主がくっついて来てんのに?」


山崎「……………………………。」


莉奈「はいはい。何?話があんの?」
と、山崎の横に座る莉奈。


山崎「天界はどんな所だ?」


莉奈「……………………………。
関西弁で話して…………………。


天界は素敵な所だよ?空気は汚いし、海は真っ黒。生水も飲めない。川なんか入ったら下痢して苦しむと思うよ?」



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