雨唄~幽霊ちゃんの初恋~
**epilogue**

Story0.

蒸し暑い5月の下旬の夜。
電灯に群がる虫たち。



私はコンビニから家に向かう道の途中。
なぜだろう、だれかの気配がする。





「__ストーカー?」



急ぎ足になってみた。
するとそいつは姿を現した。


見たところ男のようだ。





まだ遠くて見えなかった私の一人暮らしのアパートも
あと数百メートル。


そっと胸をおろした瞬間だった。





さっきまである程度の距離をとっていたストーカーが
手にはナイフを持ち
私に向かってダッシュしてくるのだ。





私も負けずとあと少しの家まで走る。



しかし、男の速さには適わなかった。




「・・・うっ」

背に鈍い痛みがはしる。




私は意識を手放した。
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