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「ヨッご両人、イチャついてるねー」

上を向けずにうつむいていると、今日の幹事をやっている小早川(こばやかわ)が急に入って来たから、和馬はそっと手を退けた。

「まあね」

和馬はしれっとそう言った。

照れないんだ、凄いな。

私がドキドキしながら和馬の堂々とした態度に驚いていると、和馬を見て、すぐに周りの女子たちも会話に入ってきた。

「篠原君とたっちーは幼なじみだもんね」

「このまま付き合っちゃえば?」

エッと驚く私を尻目に、みんなの会話はどんどん進む。

「なんか篠原、イイ男になったんじゃない」

「結婚してんの?」

「してないよ」

「えー、でも彼女くらいはいるでしょ?」

「いや、いないいない」

「うっそーん。じゃあ私を彼女にしてー」

「京子はやめとけ、根こそぎ持ってかれるぞ」

「あはは、やめてよー」
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