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家に帰った頃には、お昼の時間をだいぶ過ぎてしまっていた。

お昼ご飯は、約束通り生姜焼きを作った。

料理を作る様子が気になったみたいで、和馬は子どもみたいにまとわりついてきた。

「向こうでいい子で待ってて」

「見ちゃいけないの?鶴の恩返しみたいだね」

「いいから!」

ふーんと言いながら、残念そうに和馬は退散していった。

使い慣れない台所だから、手の込んだことはやめておいた。

かなり手抜きで作ったのに、和馬は「すっごくおいしい」と何度も言って、本当においしそうに食べてくれた。

おいしそうに食べてくれるだけでも、すごく嬉しい。

その表情だけで、心が満たされる。
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