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昼過ぎに仕事が終わったと連絡が来て、駅で待ち合わせてお昼を食べた。

ハルは指輪をじっと見てから、少し赤くなって僕を見た。

「指輪のこと、さっそくつっこまれちゃった」

「なんて?」

「結婚するんですかって」

「なんて答えたの?」

「まだそうじゃないけど、彼から貰ったって言ったよ」

「そっか」

はにかみながら報告するハルを、僕は微笑んで見ていた。

「この指輪、本当に高かったんじゃないの?」

「そんなことないよ。まあ、気持ちだから。僕の気持ちの全部を値段に換えたら金額では示せないけど、それ、すごく綺麗だったし、ハルに似合うんじゃないかなと思って買ったんだ」

「うん……ありがとう」

「それを見て、会社でも僕のことを思い出してね」

「えっ?う、うん」

ハルは頬を赤らめてうつむいた。

そんなことで赤くなるなんて、本当に可愛い。

この人はいったいいつまでこんな風に初々しいんだろう。
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