【続】俺を嫌いになればいい。





少し離された身体。



廣木君を見上げれば、いつになく真剣にわたしを見据えていた。



廣木君の言おうとしていることが、分からなくはなかった。



彼の熱い眼差しは、わたしの息をも荒くする。



震える指先で廣木君の胸元を押すが、びくともしない。





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