マンガみたいな事が起きました。*続*

「みんな、今までありがとう。
そして、卒業おめでとう。
俺は幸せなんだと思う。
こんな仲間がいて、生徒思いの先生がいて、可愛い彼女がいて。
何をするときもみんなが支えてくれた」


大雅の話に少しの間が空く。


涙を堪えているのだろうか。


たぶん全員がそう思っていたはず。


でも真相は違った。



「さつき、前に来て?」


突然の呼び出しにさつきはびっくり。

あたしも驚いたけど、
周りも驚いている。


ただ1人、渉だけは下を向いている。


何か知っているのだろうか。


顔を上げてクスッと笑った渉と目が合った。




< 405 / 423 >

この作品をシェア

pagetop