空の彼方



「早瀬がどこまで先生に話したのかは知りませんが



たしかに早瀬にはジャンパー膝であることを伝え、俺は無理しないことを約束して秘密にしてもらってきました。



早瀬はただ秘密を守ることではなく、俺のためにみんなにバレないように気を付けながら



膝の心配を始め、アイシングを日課にするなど俺の力になってくれました。



だから早瀬は悪くありません。



すべて俺の勝手にしたことです」



相馬先生はその言葉を聞いて深く溜め息を吐いた。



「言いたいことは分かった。こうして起きてしまったことはもう変えることはできない。



けどな、力になってくれた早瀬だけじゃなくてもう少しみんなを先生を頼ろうとして欲しかったよ。



みんなだってそうだろ?」



「「はい!」」



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