Special to me
★彼女の親へのリベンジ~side KOUKI~
週末。

金曜日が明けだった俺は一日家で休み、翌日の真子の家への挨拶に備えた。

あの時は、仕事帰りにそのまま来たから、かなり格好がラフ。

今回は、きちんとしようと思った。

大事な娘さんを貰いたいと挨拶するのだから・・・

格好だけではどうにもならないことは分かっているけど、出来るだけのことはしたかった。

前回のこともあり、俺にはハードルが高い。

しかし自分から原因を作ってしまったわけだから、自分で挽回しないと。

真子の家のマンションのエントランス。
部屋番号を押して真子に開けてもらった。

部屋の前。

ひとつ目をつぶって深呼吸していたら、インターフォンを押すことなくドアが開いた。

『ちょっと、遅いよぉ。いらっしゃ・・・』

真子が俺を見て言葉を失っていた。

「どうした?」

『い、いや、スーツ来た晃樹を見たの、初めてで・・・』

すると、後ろから真子のお母さんが来た。

『あら、今日はビシっとしているのね。さ、上がって。一緒にお昼ご飯食べましょ』

「お邪魔します」

俺は真子のお母さんに一礼して中へ入った。
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