転入生は超最強魔法使い⁉︎

視点

晄side




「このデータグラスは少し古いモデルですね、まあ機能は今のものとほとんど変わりませんし希少価値がとても高く手に入りにくいので大丈夫でしょう…」



データグラスの見た目はただのメガネだった
だから最初おじいちゃんにもらったときはここまで大事なものだと知らずに結構乱暴に扱ってたっけ…
それでも壊れなかったのはただのメガネじゃなかったからなんだろうな


「これはこうやって使うのです、見ていてください…」


そう言って理事長は持っていたデータグラスを俺にかけた


「これは想像することが大事です、私の方を見て急所を探しなさい」


…理事長に急所なんかあるのかよ


そんなことを考えながら急所になりそうな部分を見ていった



心臓…ちがう


頭…ちがう


足…そこもちがう




データグラスを通して見たものは全て数値化される
何の物質で出来ているかや、血圧、攻撃して何%の確率で当たるか、または回避されそうか、など…昔に作られたものとは思えないほど膨大な情報を見ることができた


それで、、理事長の急所はどこなんだよ…



ふと腕の方を見るとバツ印のようなもので赤くマークされた


ここが急所か?
こうやって表示されるのか



「そろそろ解りましたか?」



「はい、理事長の急所は左腕ですか??」



俺がそう言うと理事長は目を見開いた



そして少しして答えた



「えぇ、素晴らしいですね、鈴木さん」



合ってたのか…
でも普通、急所っていうと心臓だと思ったんだけどなぁ



「私は心臓や脳に攻撃を受けても損傷してしまう前に修復出来るのですよ」



そんなことが出来るのか



いったい何者なんだ理事長は…




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