あなたと私の花言葉


「…あっああ、この花のこと!?

これはね、スイセンって言ってね、
花言葉は…」


「違うよ」


「え?」




目の前のお兄さんは困ってた。

目玉がぎこちなくキョロキョロ
左右に動いている。




「お兄さんが好き。」





神城 桃、この時若干9歳。


お兄さんはおそらく…中学生かな。




人生で最初で最後の一目惚れだった。




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