引き立て役よさようなら(番外編追加)
車を降りると達央は建物の周りを見渡した。
「ふふ・・なーんにもないでしょ。」
「うん・・・でも森のいい匂いがする。都会じゃ味わえないね」
「そうですね。でもね・・・ここ温泉が凄くいいです」
「温泉?」
「そうなの。すーごくつるつるで油でも入ってるんじゃないかってくらい
とにかくつるつるで最高の温泉なの。もちろん温泉だけでも入れるんだけど
ここで日々の疲れを取ってもらいたくって・・・」
優花がとてもうれしそうに話すもんだから達央はそんな優花を
ただ微笑みながら聞いていた。
一人で興奮しながら話していることに気がついた優花は
「あ!ごめん。一人でペラペラと・・・とりあえず中に入りましょう」
少しだけ頬を赤く染めながら優花は早歩きでホテルの中へと入っていった。
その後ろをただうれしそうに達央はついていった。

チェックインを済ませ、部屋のキーをもらうと
「じゃあ・・・行きましょうか」とエレベーターのある方ではなく
出入り口の方へと歩き出す。
「あれ?エレベーターは向こうじゃ・・・」
少し慌てたように達央が優花に話しかけるが
「大丈夫です」といってホテルを出た。
そしてホテルの脇にある小さな小道を歩いていく
少し歩くとそこには大きなコテージが三棟見えてきた。
優花は奥のコテージの前で止まると
「ここが私たちの部屋になります。」
「へぇーコテージなんだ」
優花は頷くと鍵を開け中へと入っていく。
別荘の様なコテージの中に入ると木の匂いがした。
「本当はホテルでもよかったんだけど・・・せっかくのオフなのに
もし達央さんの事を知っている人がいたらいろいろと大変かなって思って
コテージにしちゃったんです・・・・・お風呂も温泉なんでゆっくり
できるかなーって思って・・・」
すると達央は首を横に振って
「すごくいいコテージだよ。優花の心遣いも凄くうれしいよありがとう。」
北海道に来て初めて抱きしめられた。

「あ!実は、今日は夜お出かけするので、早めに夕食を食べてお風呂も・・・
 ・・・早い方がいいです」
「何処行くの?」
優花はニカっと笑うと
「それは秘密です。楽しみにしててくださいね。」

そして2人はホテル内のレストランで早い夕食を取った。
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