引き立て役よさようなら(番外編追加)
達央の髪の毛を触るのは初めてだった。
決してさらさらではないのだけれど黒くて少し長めの
達央の髪の毛は嫌いじゃなかった。むしろ好きと言ってもいい。
達央の頭が下にさがる度に長い髪の毛が肌を撫でる。
そして時折上目遣いで優花を見る目が優花には堪らなかった。

私だけを見てくれる。
神経が全て私に集中している。
ステージでは何万人の人を魅了してる人が
今、この瞬間、私だけど見つめてくれている。
それだけで優花の身体の芯が熱くなる。
その思いが時々、気がつかないうちに言葉になって出てくる。
「好き・・・大好き・・・」
その言葉に達央も答えてくれる。
「俺も・・・好きすぎておかしくなる」

腰から太ももに掛けて撫でていた手が
中心に向って動きを変えた。
「まだまだだよ。・・・こんなもんで今までの分は
取り戻せないからね・・・」
会えなかった日々を取りも戻すかのように
達央の手の動きは優花を泣かせた。
「お・・・お願い・・・もう・・もう・・・」
「もう・・なに?ちゃんと言ってくれなきゃずっとこのままだよ」
「いや・・・・壊れちゃう。」
「俺は壊したいけどね・・・」
こんな意地の悪い押し問答も今の2人には
堪らなく幸せだった。
優花の色っぽい声に達央の顔がゆがむ
「それ反則だぞ!」
恥ずかしそうに達央は優花の中に入った。
「はぁ・・・ん」
優花と達央の手が絡み合う様に握られると
達央の抽送が繰り返される。
その度に優花の甘い悲鳴が部屋に響き渡った。
「優花・・・優花・・愛してる」
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