引き立て役よさようなら(番外編追加)

嫉妬

「あっ・・・ちょっと待って・・・今の終わりから次の『no pain』に移る時のさ、
ドラムをもっと長めにしてみて・・切りのいいところでいいから・・・・でそこから次の
「stay」。MCなしで俺のアルペジオね。・・一度やってみよう」」
達央の指示でリハは進んでいた。

ライブのリハになると機材が増えるため
スタジオも大きいところになる。

ひたすら歌ってる訳ではないが拘束時間が長い。
だから時々休憩を取ってはゲームやったり
曲が浮かんだ時は急にモード切り替えして曲作りしちゃったり
疲れて寝たり・・・・

でもリハはちゃんとやってる。今のところ順調だった。

今日は久しぶりに優花に会える。
だからいつもより達央のテンションが高い。
リハの間も尚也たちに何度か冷やかされたが
それでもうれしい気持ちは変わらない。
そんな思いでメンバーとリハをやっていると

スタジオの重いドアが開いた。最初に見えたのは、よこっちこと俺らの
マネージャー横田、その後ろに見たことのない男がいた。
背が高く、緩くパーマがかかった髪型とほんの少しのたれ目の男・・・
あいつ誰だよ・・・
そしてその後ろにいるのが達央の一番会いたい彼女・・・優花だ
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