引き立て役よさようなら(番外編追加)
いいところ・・・・?
着いたところは、とあるマンションだった。
ちょ・・ちょっといいところっていきなりマンション?
え?な・・なに?
優花の身体がすくむ。
今日で会うのは2回目でいきなりマンションって・・・やっぱり芸能人て
そういうの当たり前?
今度は違うドキドキで心臓が飛び出そうだった。

エレベーターに乗り込むが会話は全くない。
聞こえてくるのはエレベーターの音と自分の心臓の音だけだった。
エレベーターの扉が開くとこっちと手招きされ、
優花は恐る恐るついていく。
鍵を開けて中に入ると・・・・????
なんか生活感がないと優花は感じた。
「前に言ったでしょ~スタジオ・・・ここは主に俺が曲を作ったり、
メンバーとミーティングしたりするところなんだ」
「じゃあ・・・ここって・・・」
「マイスタジオってやつ」
優花は自分が変な想像をしていた事が恥ずかしくなった。
「・・・一応仮眠室とかもあるしキッチンもあるからここに泊りこむことは
しょっちゅうだよ」
何だか心の中よ読まれていた様な感じになり俯いた。
だがそんな気持ちは一気に吹き飛んだ。
テレビなんかで見た事のある様な音楽スタジオが目の前にあった。
「すごい・・・ギター・・・・これドラムだ・・・なんか機械もいっぱい・・・ピアノもあるんだ・・」
初めて見るスタジオに優花は興奮していた。
「本当はメンバーにも優花を紹介したかったんだけど・・・やめた」
< 33 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop