引き立て役よさようなら（番外編追加）

最後の合コンは初めてがいっぱい

はぁ～。何度目の溜息だろう。
合コンの日はいつもそうだ・・・・
優花は顔に出やすいため果絵にはすぐばれてしまう。

「ねぇ。彼氏が出来たのに溜息ばっかりついてどうしたの？」
果絵にだけは達央と付き合っている事を話している。
果絵からみれば、優花は今付き合い始めで一番幸せなはずだと思ってたから
優花の溜息が気になった様だ。
でも優花は優花で、彼氏が出来たのに美由紀の強引な誘いを断れず
合コンに参加しなくちゃならない事を果絵には言いずにいた。
優花が返事に困ってると
「・・・ちょっと、まさか優花・・・・そのため息ってもしかして・・・合コン？」
言わなくてもわかってしまった加絵に優花は合コンの経緯を話した。
果絵は優花以上に大きなため息をこぼし呆れ顔で優花を見た。
「おばか！」
「・・もう・・わかってるけどね・・・これで2人目・・」
果絵は優花の言っている意味がかわらなかった。
「2人目って？」
「バカって言われたのが果絵で2人目・・」
バカって言われるのが嫌ではなく、自分のとった行動は誰が見てもおバカな
ことなんだと認めざるを得なかった事。それがショックだったのだ。
「今日のこと彼に話して・・・私と同じ反応した訳ね」
優花は黙って頷いた。