引き立て役よさようなら(番外編追加)
「初めて会った時の事・・・憶えてる?」
優花は頷いた。
「ただひたすら食べて・・・飲んでの繰り返し、周りは合コンに必死なのにね・・・
でもその姿に俺は釘付けになった・・・・」
「後悔してません?食べて、飲んでいるだけの私に・・・」
達央は首を横に振った。
「それはきっかけにしか過ぎないよ。会うたびに…話す度にもっともっと
気になって、もっともっと知りたくなって・・・・」
達央の手が優花の頬をなでる。
「もっともっと俺を知ってもらいたくって・・・もっと・・・
もっと君に・・・触れたくって・・・」
触れられる頬が熱をもつ・・でもそれはとても心地よいもので
思っていた以上にうれしさを感じた。もっと・・・触れてほしい・・・
優花は自然と目を閉じていた。
「そんな顔したら・・・」達央の言葉は途中で途切れた
そしてその唇は優花の唇を塞いだ。
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