影踏み鬼と鋼鉄の檻
外に出るとやはり美夜がいた。

『おっっそいよ!祝!』

『はいはい、ごめんごめんって。』

何も変わらない日常。

それは平凡だがとても素晴らしいモノだと僕は思っていた。

『ねぇっ!今日は影踏みしようよ!』


ここ最近、街ではある遊びが流行っていた。

そう、それが影踏み。

だがその流行りが以上な事になっているのだ。

(ほら、山田さん家の旦那さん....ついに会社辞めちゃったらしいわよ....?)

(有名よねぇ....朝から晩まで....何かしら、影踏み?だっけ?)

(もうあの人はダメかもねぇ....)

主婦や近所のおじさんたちまで知らなくない噂となっていたのだ。

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