・約束
「…ホント…に?」


「約束する」




初めは、手紙とかメールとか電話とか…出来る事はしていたけれど、
そのうち連絡も途絶えぎみになり、
どちらともなく音沙汰なくなってしまった…



淡い子供の恋愛…




私は大学進学を機に、親元を離れ一人暮らしを始めた。


そして就職…



社会人になり、忙しさに毎日追われて…じっくりテレビなど見ていなかった。
そんな頃……
たまたま時計が壊れてしまい、時刻を見るためにテレビをつけていた日の事だ。




『…では、今朝のゲストは大木雅也さんです』



出勤の仕度を急いでいた私は聞き覚えのある、その名前を耳にして
動きが止まってしまった。




「…大木……雅也…?」





テレビ画面には…私の知っている‘大木雅也’が映っていた。




「えぇっ!? あの…雅也なの?」



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