Jewel Memory*2つ年下
答えなんて分からない。
巳波の気持ち、分かんないよ…
考えたって、
考えたって、
見つからない。
不安だけが大きくなってく。
もう、今日は遅いし。
寝よう。
おやすみ───巳波。
また明日ね。
あたしは静かに目を閉じた。
* * *
次に視界が明るくなったのは、朝。
学校嫌だーっ!!
そんな気持ちを押し潰して、今は昼休み。
視線の先には、サッカーをする巳波の姿。
近くで見てるわけじゃない。
遠くから、こっそり見つめるだけ。
だって、それしかできない……。
「巳波にね、距離置こうって言われた」
ただ、ぼーっと呟いた。
「え、なんで?」
隣に座って、キョトンとした顔を向けているであろうココ。
あたし只今、放心状態。
「由紀乃?」
「もうヤダぁ〜」
覗き込んできたココに抱きついた。
どーしたらいいの〜‥
みーなーみぃー!
普通に名前呼べればいいのにな。
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