Jewel Memory*2つ年下

想い結び




習い事があって、迎えを待ってる時間。


ひたすらサッカー部の練習を見てた。


だって、暇なんだもん。



そりゃ陸上部の練習見たいけどさ。


駐車場から距離ありすぎて見えないし。




あれ?



こっちに誰か…来る?


と、思いきや来ない。



って、もしかして来ようとしてたのって巳波?




まさかね。


まだ部活やってる時間だしナイナイ。




そろそろ空が赤みを帯びる。


夏は日が長いから5時半でも、まだ明るい。





「じゃあね」



突然、ぼーっとしてたあたしの前に笑顔。


その笑顔はまるで、お日さまみた〜い。



…………えっ!?



「あっ…バイバイっ!」



あたしの慌てた声に、


振り返って前を歩くのは巳波。





後から聞いた話によると…


サッカーのクラブで、部活を早退したんだってさ。




帰り道の途中にあたしがいたから、声をかけてくれたっぽい。



周りに誰もいなかったしね。






嬉しかったよ。


じゃあね、って言ってくれた時の可愛い笑顔は


どうやっても忘れられそうになかった。





.
< 98 / 267 >

この作品をシェア

pagetop