あなたがいたから、幸せでした。

もうすぐ体育祭〈side優夏〉



あれから私達は、教室に戻った。

まず、

亜美が教室に入る。


その後、3分くらいして、

私がゆっくりと入る。

その時、拓馬にどこに行ってたのか聞かれたけど、

私は答えられなかった。


ただ少し笑っていた。


亜美を取り巻く彼女達・・・麻菜ちゃん達は、

私の方を少し見ていたから。


「ねぇ、亜美。

さっきどこ行ってたの~?

ずっと探してたんだから。」


麻菜ちゃんが言った。


「屋上にいたよ。」


ふ~ん、と麻菜ちゃんは頷いて、


「誰かいたの?」


と、ラナちゃんが聞いた。



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