あなたがいたから、幸せでした。



「再婚届け・・・」


お母さんが口にする。


「そうだな」


と、お父さん。


「「・・・って事は!?」」


本当にまた前みたいになれるんだね!


私は、嬉しさに酔いしれていた。


この一時が、幸せすぎて。


ずっとここにいたい、そう思えた。


「今日の夕飯は、腕を振るいますからね」


お母さんの張りきった声が、

あたりに響いた。


私は大分食べれるようになった。


たぶん今日は、もっと。


ずっと。

今まで以上に食べれると思う。





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