あなたがいたから、幸せでした。

体育祭〈side優夏〉




「さー!いよいよ始まりました。

今年も盛り上がっているようですっ!

第37回、体育祭ですっ!!!」


アナウンスの声に、〝私達〟は反応した。


私達というのは、私を含めた8人の事である。


今ではみんなの名前をちゃん付け無しで呼んでいる。


「麻菜ー、もう私疲れちゃったよー」


「はぁ!?もー、これだから優夏は~」


そうやって私達は笑い合う。


「優夏って意外と面白い子だよね。」


ラ、ラナ・・・

それは一体どういう・・・


「褒めてるんだって、たぶん」


うん、アリス、

全然ホローになってないからね。


「でもー、もう体育祭とか早くない?」


「ホント、ホントー」


「いつの間にか6月の上旬じゃん。

ってか、6月始まったばかりじゃん。」


「だねー。

いろいろあったけど、早かったなぁ~」






< 333 / 430 >

この作品をシェア

pagetop