あなたがいたから、幸せでした。


そして、拓馬の家へと向かった。

ここからだと、

意外に近い拓馬の家。


数分で行けるようなほど近いから、

歩いてすぐに着く。



ピーンポーン


インターホンを押すと、

史江さんが出てきた。


「あら、優夏ちゃんじゃないの。

最近顔を出さないから、

もう来ないのかと思っていたわ。」


史江さんがそこまで行って、

入ってと私を中に促す。


「いえ、最近忙しかったんで。

史江さんが元気そうでなによりです。

タカヤさんも、元気ですか?」



「えぇ。優夏ちゃん、本当に大人になったわね。

綺麗になっちゃって。

お仕事はうまくいってるかしら?」


「はい、まずまずってところですかね。」






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