あなたがいたから、幸せでした。
雅は私の憧れ〈side優夏〉
「ただいま。」
一応挨拶はしないとね。
けど、いっこうに返事など返ってこない。
当たり前。
みんな私の事なんて、どうでもいいのだから。
今日も夜ご飯はいいや。
無理に食べたら、おいしく感じられなくなるし、ね。
お母さんも、私の事少しは気にしてよ・・・。
娘が食欲不振なのに、〝分かった〟の1言で、
ご飯を作らない。
心配なんて、してくれない。
私に対する感情なんて、無い。
あるなら、
恨みと憎しみだけ。
憎悪の目が、
私を見つめるの––––––・・・