依存症人生1

事態はオオゴト

次の事件が起こる。

夏休みの初め…生理が遅れた。

来ない…。

妊娠検査薬を買いに、大輔と
二人で駅前に出かけた。

ただでさえ、その時、
二人は学生で貧乏で…

事あるごとに年上の私がお金を
出していて、少しイライラしてた。

妊娠検査薬って当時の私達にしたら
結構、高くて…しかも何で私が出すの
って、やっぱり少し、不機嫌だったんだ。

で、それを買った帰り道。

駅前ではたまたま出店が出てて
何かイベントをしてて…

大輔が先輩に声をかけられたんだ。

自分達の売るアイスクリームを
買えって。私から見たら、年下連中。

地元の暴走族の奴らだったけど…

大輔はお金持ってなくって
私に出してくれって頼んできた。

私のイライラは頂点に達した。

そんなもん、買わんでいいって

そいつらにタンカきって
大輔連れて帰ったのが事の発端。

私は3駅向こうの人間だったから
良いとして…大輔は地元の人間だから

ケジメって…その暴走族から
探されて追い込み状態までなって…

大輔の地元の暴走族…
の、上の人間…元アタマって

わかるかな…?

そう、あの智ちゃんから
私の電話が鳴ったんだ。

それは決して嬉しい知らせじゃなく…

鳴った瞬間ドキリとした自分が居た。

あんなに連絡ほしいとき
くれなかった人からの電話だから
よっぽどの用事だって

何となく…嫌な予感がしたんだ。

それでも私に無視できるわけなく…
とりあえず、電話に出た。
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