依存症人生1

絶望

「もっともっと俺のこと好きにさせて…
 ボロボロにしてやろうって・・・。」

悔しくて、泣いた。
本気で、やり直せると思ったのに。
この人を大事に、しようと思ったのに。
自分が悪かったと、責めたのに。

私は、彼をキッとにらんだ。
そして、今では考えられない奇行に及んだ。

ただ、汚いと思った。
お互いが初めての相手で、お互いしか知らなかったのに…。

私、こんな人とSEXして喜んでたんだ。
こんな汚いもの突っ込まれて、愛されてると勘違いしてたんだ。

カミソリを取り出した。

秀樹が一瞬、焦った。

ゴクリと息をのんで…
私は自分のアソコに、それを差し込んだ。

ツツーッと、切れていく感触、血が垂れてくる感触、
痛み…悔しさ…でも・・・私は汚い。

ゆっくりと掻き回した。
痛みは逆に感じなくなった。

「生理じゃないのに、生理みたい…。」
クスクス笑う私に秀樹は引いていた。
けど、真剣に止めはしなかった。

この日を境に立場は逆転した。

私が追う側。
彼と、別れられなかった。

堂々、浮気する彼。
尽くす、とはまた、違うけど…
バカみたい。犯罪までさせられるなんて…。

言いなりの日々の始まり。
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