ママ、あたしを愛してる?






ママが行った場所は、遠かった。







頻繁に会える距離ではない。







いつ会えるか分かんない。







もう、あたしは諦めてた。














あたしは、浩太郎がいたからママを送り出せた。



浩太郎があたしを支えてくれた。






「ママがいなくなっても俺がいるから」



そう言ってくれたから。



ママも「浩太郎くんなら安心できる」って言ってた。




ママを見送ったあと、浩太郎の腕の中でイッパイ、イッパイ泣いた。





声を出して泣いた。
< 47 / 52 >

この作品をシェア

pagetop