~天使ロード~
「佐藤くんありがとう」


峰岸先生は私が吊った足首を見てこう呟いた。


「美桜ちゃん、これわざとでしょ?」


「な、何言ってるんですか!!」


「嘘、冗談よ!
湿布足首に貼っておくからね
それより美桜ちゃん、足吊るなんてどうしたの?」


「うーん、えっと
分かりません」


峰岸先生は冷蔵庫から取り出した
冷えぴた並の冷たい湿布を、足首に貼り終えると、軽くふくらはぎを叩いた。


湿布がひんやりして気持ちいい。



「うふふ」


突然笑い出す峰岸先生。


峰岸先生の笑い声があまりにも可愛らしくて、何だか私まで乙女になってしまう。

どう?工、今の私どうかな?



「峰岸先生?」


「この幸福者~」


「そういう峰岸先生はいないんですか?」


「わ、私?
ん~実はね、今日新しく来た池治先生狙ってるのよ!
だってカッコいいじゃない!?」



しかも工の前でカッコいいって言うなんて…


私、もうくらくらして倒れそう。




だって、私が池治先生に手を引かれてる所を、工は見てるんだよ?
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