~天使ロード~
一軒家の小さな廊下をバタバタと走り、玄関に向かう。



「はーい、どちら様でしょうか?」


「私、里中圭司(サトナカ ケイジ )と申します」


「家に何のご用ですか?」


「もしかして美桜なの?」


「えっと、どちら様?」


「もう、忘れられてもしょうがないわね」



その里中圭司さんが、少し所じゃないオネェ言葉で言った。



同じ名字が里中ってことは、もしかしてお父さん!!??



もしそうだとしても、今更何しに来たの。
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