～天使ロード～

オネエの父との再会

玄関の鍵を回してから思いっきり扉を開け、お父さんに向かって顔(がん)を飛ばした。


「ちょっと痛いじゃないの
もう少し優しく扉を開けられないのかしら？」


私はただお父さんの姿を見るなり驚愕し、思わずしりもちをつきそうになった。


私の瞳に映ったお父さんの姿は、女性用の服を身に纏って、しまいには女性用のスカートまで履いている。


化粧はケバくて、口紅まで付けて…
それからウィッグまで………


完璧に女性だ。

バックの持ち方から、口に手をそえる仕草から全て女性。

女性と言うより、オネエなのかな…？




いやいや、鼻下の青髭少し見えちゃってますからね。

もう、何でこんな格好してるの？お父さん。
私、すごく恥ずかしい。