～天使ロード～

「お父さん、気になってる人くらいいるよ！そりゃ」


「やっぱー図星
美桜の好きな人は誰なの？」


「佐藤くん」


「嘘でしょ？あの佐藤くん？
私、狙ってたのに…」


お父さん、もういい加減乙女振るの止めてよ！


「なぁに？
美桜、あんた好きな人いたの～？
いつも恋バナとかしてこないから、てっきり居ないのかと思った」


お姉ちゃんが話に割って入ってくる。
私の家族は人の幸せを願ってるのかな？

ただ興味津々に面白がってるだけだと思われる、お姉ちゃんとお父さん。



「わ、私を誰だと思ってる！」


「ただの女子高生でしょ？」


「まぁ、そうなんだけどさ…
ねぇお父さん！恋愛合宿で私と佐藤くんをくっつけてくれないかな？」


「いいけど、ただし恋愛ミッションに挑戦してもらうわよ」


「恋愛ミッション！？」


「そう、例えば手繋いだり、一緒に混浴したりって所かしら」



佐藤くんと手を繋ぐ？
佐藤くんと一緒に混浴？




私の妄想シュミレーション劇が幕を開けた。