~天使ロード~
私は自分の席に腰掛けると、はぁーと溜め息を溢した。


私の視線の先に、仲良く莉央と話している佐藤くんを見つけてしまったから。


まるで仲良さげな恋人みたいだ!


そういえば佐藤くん、好きな人いるって言ってたっけ?



それって莉央なのかな…





私はそう思うと、何だか次第にどうでもよく感じた。



私達、どう考えても不釣り合いだから。



私の視線に気がついたのか、莉央が大きく手を左右にブンブンして、手を振ってきた。


佐藤くんの表情を見ると、何か冴えない様子。


頬杖をついて、下を俯いたままだし…




そんなに私のことが嫌い?





< 91 / 293 >

この作品をシェア

pagetop