あと、11分
シキは、黙っていた。
それから、笑った。透き通るような笑い声だった。でもそれは、無理やりに笑っているようにも聞こえた。
「───わたし、転入生……だから」
転入生?
口をはさむことはできなかった。
シキは続けて、
「もうすこししたら、入ってくるんだ。……でも、今は文化祭の準備で忙しいし、終わってから入ることに、なっているの。
少しでも学校になれるために、こうやって来ていて。
……でも、まだ、慣れなくて」
そう、言った。