あと、11分

冷たい感触が、俺の腕に伝わる。掴まれたシキの手は、震えていた。






「手伝って、ください。

 香澄くんを、助けたいの」






真剣に俺を見つめるシキは、どこか弟を大切に思う姉の瞳をしていた。

小さく笑ってしまう。そんなの、分かりきっていることなのに。


「やらせて。俺にできることは、全部する」



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