ハートの形した花




「京介くん、やっぱり変わっとらんねー!」




琴吹は、尚、笑っている。




「京介くんさー、そういえば、去年も同じようなことで勘違いしとったよねー。女子から人気無いとか」




そうだな。




「やっぱり考えすぎなんよ、京介くんは。確かに、ちょっと気まずいっていうのは本当やけど、それでも京介くんは、京介くんやん?」




そして、琴吹は続けた。




「それに、誰かを好きになって告白するって、男らしくてかっこいいやん?」




俺は、安心下のと同時に恥ずかしくなった。




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