恋の形
金曜日の夜間授業。

おれは音楽の授業を取ることにした。

初めての音楽の授業。

緊張もちょっとはするよね。

「じゃあ、出席取りまーす」

先生が出席取ってる時に

真ん中の席が空いてる事に気づいた

「えーと、山下ちゃん。
…あれ?いないねー。」

山下ちゃん…?席の場所から見ると
一つ上の先輩のようだ。

「先生遅れましたー。」

うん、たぶんその山下ちゃんだ。

みんながドアの方に目線をやる。

この時こんな気持ちになったのは

たぶんおれだけだと思う。

見た瞬間ドキっとした

ダメだってわかってた

でも好きだって思った。
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